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ぎんねこ商人にっき

名声無いけど夢はある。
 

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2024/11/23(Sat)12:02

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おねえちゃん日記 ~いきなり最終回・転職編~

2008/06/04(Wed)20:18

 《前回までのあらすじ》
  色んなコトがあったけど、とりあえずJOB50を達成したお姉ちゃんは・・・



 「 右手にクロスを、心に花束を そして背中に人生を・・・」 
 
 ごきげんよう 皆さま
 私、プリースト協会ジュノー支部『転生二次・転職ヘルパー』ローゼと申します。
主な活動は、ハイアコライトを無事、ハイプリーストへと導く事。今しがたも、愛くるしい姉妹達を数名、転職の場へと送り出した所なのです・・・・が、



   一人足りない・・;

 
 そうなんです~ 本日、転職予定の一名が集合場所に現れず、先ほどから探しているのです。


 どうしたのでしょう? 道に迷っているのでしょうか? 

 
 と、ソコへ協会より「タレ込み(情報)が入った」との連絡を受け、プロンテラから南と下って歩いていると・・・


 
ガサゴソソ




 
 茂みから怪しげな音が?





 頭隠して、お尻隠さず

 このおヒップ! どこかで見た覚えがございます





 こ、これはッ もしや?
 願書に貼ってあった、問題のアコライトハイに違いありません!


 「 もしもし? そこのあなた様 」
 「 ・・・・・・・・ 」 
 
 茂みの向こうから返答はありません。
 念のため、今一度 写真を眺めました。


 『 腐れ犬 VS 野良アコライト 』


 
 まるで、某興行団体の呼びこみチラシの如く、タイトルが書きこまれています。

 
 い・・いぬ; いえ、そんな まさか
 
 人を『犬』に例えるなんて、モラルを犯す事になります。

 でも・・・

 あぁ いけないわ>< ローゼ あなた聖職者でしょう?
 

 でも~・・・


 
ポトリ




 
 放り投げたお肉に、アコライトが振り返りました。


 「 ('_'*)  」

  おお、こちらを見ています! 

 「 初対面でソレって酷くない? 」




 あああッ 私ったら;(TT)

 幼き姉妹の心を傷つけてしまいました・・・




 「 ところで、コレ 食べてもいい? 」

 「 どうぞ、どうぞ お召し上がり下さいまし!>< 」


 

 アコライトを卒業する前に個人的に重要な儀式があるというので、聖堂まで付いていくと







 
御礼参りですかーッ;


 
 罵声を聞きつけて、聖堂から神父様が集まって来ました。

 
 「 ローゼ君、これは一体なんの騒ぎかね? 」

 「 ひぃッ ぶ、部長! 」


 
 背中を蹴られて、足跡を付けられた上司が目配せしてきました。


 「 この子を無事転職させないと、今期のボーナスは諦めてもらうからね? 」

 ふええー; そんなぁ~


 「 困りますぅ ボーナスを当てしてたんですよぅ;; 」

 あぁ 私のSoPが
    ヴァルギリー盾24回ローンのボーナス払いが



 な、なんとしてでも、無事に転職させねばなりません!





 と、やおら『アコライトハイ転職マニュアル』を床に叩きつけた姉妹が雄たけびを上げました。

 
 「 なんかムシャクシャする! 」
 
 アレだけ大暴れしておいて?


 「 ねー どこかへ連れてってよ そうね が見たいわ 」


 
 続けて「 車はナニに乗ってるの?」とでも聞くつもりでしょうか?
 有無を言わさず、ジュノーへ直行です


 


 
 問題を起こす前に、急いで転生の場へ・・・





 やっぱり、ここでSTOPですか・・・

 
 「 転職したくない理由は何ですか? そのままアコライトを続けたいのですか? 

 「 まっさか~!
   もうアコライトは絶対にイヤ
   
   SP足りないし、HPおぼつかないし、
   不死モンスターは腐ってて臭うし、
   ホーリーライトには飽きたし     」
   
   

  しかめっ面の彼女に、私はウンウンと頷きました。


 「 そうでしょう、そうでしょうとも!><
   プリーストになれば、SPが何倍にも増えますし
   アスムやメディタ、SWなどの素敵スキルが身に付きますよ
   TUだってヤリ放題!
 
   さぁさぁ いざハイプリーストの道へ 」


 「 つーか、アタシ 聖職者辞めるから 」
 


  ハイ?

 
 「 この四年間で つくづく支援者に向いてないって判ったし 
   だから、他の職に就こうと思ってるんだけど 」

 

 ええ、ええ、そーでしょうとも!
 確かにアナタは、通常の聖職者からは想像つかない言動をなさいます

 
 

 ですが、アコライトはアコライト系の職に就くしか道はないのですー
 そして、あなたはハイプリーストに転職するしかないのですー

  
 各職種の偉大なる大先輩たちも呆れているようです。そんな師匠たちに、彼女はスタッフを振りかざしました。


 「 チョット脅せばイイじゃん♪
   数発、殴ればさぁ
   誰か一人ぐらいは、転職させてくれるかも~ 」
  





 場内に驚愕のどよめきが走ります。
 脳裏に、先ほど騒ぎが蘇りました。
 神聖なる転職の場で、殺傷事件が起きてしまうのでしょーか!?

 
  困ります 困りますぅ><; 私のボーナスがぁ

 

 その時です。

 居並ぶ師匠達の最後尾から、実に緊張感の無い声が聞こえました


 「 チェイサーどーよ? 」




  声の主を見た姉妹は、目をキラリと輝かせました。

 「 チェイサー? ならず者、ギャング・・・・いいかも! 」


 まあピッタリ♪^^ 
 
 いえいえ、そーではなくて
 待ってください 明らかに怪しすぎますっ



 「一体、ドコのどなたです?
  資料のどこにも載っていませんよ?」

  シー、シー

 抗議する私を止めて、チェイサーがささやきます。

 「 さっきから見てれば、お姉さんが苦労してるみたいだしさ
   ダイジョ~ブ 俺っちに任せておいてヨ♪
   いい『作戦』があるし
   無事にハイプリーストに転職させてみせっからサー 」

 
 「 お任せして宜しいんですか? 」


 任しておいてよ、とチェイサーさんが力強くうなずきます。


 「 アコライトじゃ不可能なんだけど
   ハイプリーストなら、チョットした裏技でチェイサーに転職が可能なんだヨネ 」


 「 ホントに? 」
 
 「 とりあえず、パパパッとハイプリーストになってきなヨー 」

 
 それを聞いて、姉妹がスゴイ勢いで駆け出しました。



 
 え~とヴァルギリー様
 喧嘩売ってるように見えますのは、気のせいでございます~;
 これが彼女の「服従のポーズ」ですから^^;
 どうか
 マニュアル通りに訓示をお願いします;
 



 ヴァルギリー様が追いかけて来る前に、急いでトンズラです;


 「 よっし、アコライト辞めてやるゼー 」

 おお><; その意気込みをお待ちしておりました

 ささ、なにとぞ転職の場へ~





 見事(?)ハイプリーストになった姉妹に、チェイサーさんが言いました。


 「 JOBポイント71個目が、秘密の裏技スキル
    それでチェイサーに転職できる訳ヨ 」



  『作戦』って ただの大嘘!?




 
 「 ソレって本当? ('_'*) 」 

 あぁ いけないわ ローゼ あなた聖職者でしょう?
 恐れ多くも神に仕える身で、そんな『嘘』なんて・・・・


 「 この子を無事転職させないと、今期のボーナスは諦めてもらうからね? 」


 ふと上司の言葉が頭をよぎります



  
ゴクン;

 
 「 ね、本当のトコはどーなのよ? 」

 「 え、えーと そ、そ、そうですね
   聞いた事はございます。 その超裏技スキル 

 
 「 そーゆー事だから、JOB71になったら、そのお姉さんと又おいで~
じゃ、俺っち 帰るワ~ 」


  あぁぁ・・・ そんなぁ・・・

 「 わかったぁ じゃまたね~♪ 」

 プルプルプル~♪ 
 
 軽快な音を立て、飛んでいくチェイサーに手を振る姉妹・・・
 騙された事を知ったら・・・
 私の身に何が起きるというのでしょうか?
 
 存在しない71個目を目指して、これから修行が始まるというコトは
  つまり、恐怖へのカウントダウンが始まったという事でしょうか;




《出演協力:ローゼさん&通りすがりのチェイサーさん》
 
 


         注:この物語は作者の妄想による物です。
         JOB71、他職業への転職などは(現在の所)絶対にありえません。
         良い子はうっかり信じないでくださいね
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No.40|・・・番外編・・・Comment(5)Trackback