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ぎんねこ商人にっき

名声無いけど夢はある。
 

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2024/04/23(Tue)19:22

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ぎんねこと砂漠のヒツジ

2007/10/28(Sun)16:10

 キラキラキラ・・・

 ('_'*)?
 
 それに気が付いたのは、ぎんがモロクにお買い物来た帰り道のコトです
 北門から、お外の向こうで 何かがキラリキラリと輝いています
 
 何が光ってるのかしら? 

 キラキラ・・・

 ・・・・行ってみよう!
 
 門を出ると、辺りは一面の砂漠地帯。その中央にある小さなオアシスの付近に、数人の人影が見えました。
 どんどん近づくと、アルケミストさん達が輪になって話しあっているようです。

 その輪の傍に、キラキラの正体がありました。

 ヒツジのホムンクルスです。
 光ってるホムンクルスは余り見かけない珍しい生き物。ぎんは近くで見たくなって、その人達に挨拶します。

 「 こんにちわぁ('0'*) キラキラひつじさん見せてくださいな 」
 「 はぁい? 」

 
 飼い主らしいケミさんが振り返った時、その後ろで ポンっ!と何かが現われましたよ?
 
 !?
 
 赤くて、茶色くて 丸い物体
 緑色の手がクネクネと動くその姿は・・・・・

 「 モンスター・マンドラゴラだッ あぶない! 」
 
 すかさずソドメを振りかざしたぎんを アルケミストさんが慌てて止めました

 「 ちがうちがう! これは マンドラゴララ13号
   私が作った人工植物なの~ 」

 
 人工植物?('_'*) 
 


 クララさんという名のアルケミさんが、ぎんに説明してくれました。

 野生のマンドラゴラの生体研究をして、アルケミストさんが開発した植物。野生と人工の最大の違いは、人を攻撃しないコトんですって・・!

 「 もっと品種改良を繰り返して、ゆくゆくは、この砂漠地帯に巨大なオアシスを作るのが夢なの 」

 へええ~ すごい('0'*) 
 
 そういえば、いっつも叩いてるけど マンドラゴラをじっくり観察した事がありません

 「 もっと近くで見てもイイですか? 」
 「 どうぞ どうぞ♪ 」


 近寄っても、マンドラゴララ13号は攻撃してきません。いつもなら、ビシビシ叩いてくる触手をうねらせているだけ。
 ぎんは、どんどん顔を近づけていきます
 あの巨大な口の中は どうなっているのでしょう?
  
  あッ!
 「 きゃ!? 」
 
 ぎんの目の前が、真っ赤に染まりました
 体がクルリと回転したかと思うと・・・

 
どっすん!

 
 イタタタタ★
 
 あれれ? ぎんは、どーしたちゃったのでしょう?
 周りには誰もいません。と、いうよりも あたりは真っ暗です。

 ・・・みんなドコ?
 
 遠くからクララさんの叫び声が聞こえてきました。

 「 きゃあ~ 商人さんが落ちちゃったーッ 」 
 
 ('_'*) ぎん、落ちちゃったの?  ドコに落ちちゃったの?
 
 慌てて立ち上がろうとしたけれど、足元がグラグラ揺れて立って居られません。とても柔らかくて、暖かな地面です
 クララさんの声は、どうやら頭の上の方から聞こえるみたい

 「 たいへーん! マンドラゴララ13号の中に商人さんが落っこちたわ><」

 えー! ココってマンドラゴラのお腹の中!?
 
 頭上から聞こえる声が増え始めました。時折り光が漏れて明るくなるのは、マンドラゴラが口をパクパクさせているからでしょうか?
 ようやっと立ち上がったぎんは オロオロと出口を探します。でも、まったく判りません;

 「 どこから出ればイイですかー? 」
 
 大声で叫んだけれど、こちらからの声は外には届かないようです

 「 救出方法は無いのか! 」
 「 そ、そこまで研究は進んでいません! 」
 「 どうするんだ? コレ・・・; 」
 「 斧持ってこい! いや、誰か火炎瓶持って来い」
 「 ハイハイハーイ!ボクがアシッド投げます! ボク得意ですッ 」
 
 「 ばかばかばかッ>< 中に入ってる商人さんごと燃えちゃうでしょ! 」


 ・・・・・・;
 なんだか 物騒な相談が聞こえてきますよ;?

 手探りで恐る恐る這っているとクララさんが悲鳴をあげました。
 
 「 キャーッ 待ちなさいッ てんちゃん! 」   
 ん?('_'*) 
 
 どっすーん!
 
 ぎんの上に 何かが降ってきましたよ??
  
 イタタタタ★☆

 目を白黒させていると、なにか暖かくて柔らかいモノが ぎんのホッペを舐めています
 よ~く見てみると・・・・

 「 キラキラのひつじさんだ~ 」
 


 頭上では ますます騒ぎが大きくなっています

 「 テンちゃんまで落ちちゃった! 」
 
 あれあれ?>< ヒツジさんまで落ちてきちゃったみたい
 お外では、みんな心配してるけど 心細かったぎんは、ちょっとホッとしてきました。

 「 ひつじさんは、テンちゃんっていうの? 」
 「 め~♪ 」
 「ふうん(^^*) ワタシ、ぎんよ 」
 
 
 それにしても、ココは どんな風になっているのでしょう?

 「 暗いね~ よく見えないね~ 」
 「 めめめ~♪ 」
 
 
 ぷるぷるッと体を震わせて てんちゃんが更に光り輝きます。
 おぉ♪ ちょっと明るくなって、辺りが見えてきましたよ?

 薄桃色のゴワゴワした壁、ぷにょぷにょの床。
 すこし揺ら揺らするのは、触手をくねらせてるせいでしょうか?

 「 脱出口を一緒にさがそ? 」 
 
 
ちゃぷんッ

 
 おや?足元から水音が聞こえます。よく見ると、おおきな水溜りがあるではありませんか
 ぎんはしゃがんで、その水溜りに指をいれてみました。

 「 なんかヌルヌルするねえ?('_'*) コレなんのお水だと思う? 」 
 
 洋服で擦っても、指のヌルヌルは取れません。それどころか、擦った洋服の部分に、が開いてしまいました。
 
 なんで穴が開いちゃったの?? このヌルヌルは、お水じゃないの? 

 「 はやく助け出さないと、マンドラゴラの胃液で二人とも溶けちゃうぞ! 」
 
 頭上からの声に、ぎんは慌てて後ずさりです。
 
 え? ぎんとてんちゃん、このお水で溶けちゃうの? 
 どぉしよう!?


 「 てんちゃぁああん(TT) 」 
 
 クララさんが泣き出した声が聞こえてきました。それに応えるように、てんちゃんも鳴きだします。
 
 めぇええ! メメ~ メ~>< 
 
 何とかしなくちゃ! 何か道具は無かったかしら? 
 
 カートの中を探し出したぎんをみて てんちゃんが鼻を摺り寄せてきました。
 お腹がすいたベベちゃんがご飯を催促するのと同じ行動です。

 「 お腹すいたですか? ん~ 何かご飯があるかなぁ; 」

 さっきモロクの料理材料のお店で いろいろ買ってきたばかりだけど・・・・
 ぎんが手にしたのは、黄色い香辛料です。

 コレって、ホムンクルスのご飯にならないよね;

 ご飯と勘違いした てんちゃんが前足を上げてぎんの手から香辛料を取ろうとします

「 ダメだよ コレ、ちょっと辛いんだから・・・・・ ん?? 」
 
 確か、ここは マンドラゴラのお腹の中だって言ったっけ??

 ぎんは てんちゃんから ちょっと離れて 香辛料を足元に撒いてみました。
 
 さらさらさら~ ぱっぱっぱ!

 どうでしょう?
 
 なんの変化もありません

 「 じゃあ もう一箱 」
 
 さらさらさら~ ぱっぱっぱ!

 てんちゃんも匂いに気が付いて、慌てて後ずさりしています

 「 えーい みんな撒いちゃえ! 」
 
 ぱっぱっぱっぱぱ・・・ばさーッ!
 
 ぎんは買ってきた香辛料を全部、ぶちまけてしまいました。
 すると・・・・

 急に温度が上がって暑くなってきましたよ?

 壁を沢山の汗?が流れています。どんどん赤く染まっていくのが判ります

 グォ・・ゴオオ・・ウウオオオオ
 
 奇妙な音が鳴り響きます

 「 マンドラゴララが震え出したぞ? 」

 外でもマンドラゴララの異変に気が付いたようです


 よーしッ コレで どうだ!

 ぎんはトドメの赤い香辛料を取り出すと 周りの壁にふりかけました


 ぐぉおおあああああ!! びゃああああああ???


 一瞬、目の前が明るくなった途端
 ぎんはてんちゃんと共に、なにかに持ち上げられて 空中へと放り出されました

 
ひゅ~~ん ボッチャーーン!!


 うわああああ?? 

 

 気が付くと、ぎんは水の中に座っていました

 でも、今度は見覚えのある砂漠の風景です

 「 そ、そと出られたんだ・・? 」
 
 隣では 嬉しそうにてんちゃんが水遊びをしていますよ

「 ハッくしょん!くしょん! ふッ ふたりとも無事なの?
 くしょん>< 」


 クララさんが盛大なクシャミをしながら駆け寄ります。

 遠くでは 赤や黄色の辛子を撒き散らすマンドラゴララ13号を止めようと アルケミストさん達が奮闘しています

「 ハックション! ご、ごめんなさい>< はくしゅッ 」


 モロクの北門は数時間封鎖され、ぎんはこってりお説教されちゃったけど、てんちゃん達とお友達になれたし

 まあ イイかな♪ (^^*)


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No.27|ぎんねこ日記Comment(2)Trackback

Comment

ゴララ~

2007/10/29(Mon)08:21

わ~~!お話、すごい面白かったです。
物語の中のてんちゃんかわいかった。「めめめ~♪」^^

マンドラゴララうけた・・・。ww
最後はいわゆるゲ○まみれになってしまったということですね>w<
マンドラゴララ恐るべし~~~w

No.1|by らら|URLMailEdit

ごらららぁ~♪

2007/10/29(Mon)19:51

出演ありがとうでした(^^*)

おゲ○まみれだなんて、そんなぁ
言われてみれば、確かにそうですw
テンちゃんは、お水で綺麗に洗ってお返ししました

恐るべし人工植物・マンドラゴララ13号!
突如、あなたの背後に沸くかもしれません・・・w

No.2|by ぎんねこの分身|URLMailEdit

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