お料理の材料を買うために、たまに
ジュノーという都市を訪れます。
ジュノーは空中に浮かんでいる不思議な都市なの。
ゲフェンが特別な
パワースポットなら、ジュノーは
サイエンスな場所なんですって。
それから、
博物館や
研究所があって、
賢者と呼ばれる人達が住んでいるの。
ぎんは、ここに来ると必ず
図書館に寄ります。ブロンテラの図書館では読めない本が、ここではイッパイ読めるのです。
受付でお名前を書いて
「絶対に騒いだり、走ったりしません。本を大切にします。」ってお約束したら誰でも利用できるの(^^*)
お料理の本にしようかな? モンスター図鑑の3巻もいいな 左のお部屋に入っていくと、本棚の前に先客が居ました。
片手に乗せた沢山の本がグラグラしてるのに、さらに、もっと積み上げようとしていますよ?
お手伝いをしようかしら・・・
その人に近づいたぎんは、あるモノに気が付きました。
キツネの襟巻きしてる・・・・・・あ!「 魔法のコトバのおねえさんだ! 」
「 きゃ!?>< 」 ドサドサドサー 「 シーーーーーー! メッ! 」 図書館の人がやってきて、人差し指を立てて注意して行きました。
「 ゴメンナサイ;; 」 床に落ちた本を拾い上げたお姉さんも、ぎんの顔を見て思い出したようです。
「 おやおや 競馬場でお会いした商人さんですねー^^
あのサベージベベちゃんもお元気ですか? 」
「 (けいばじょう?)うん! あ、そうだ。。あの時はどうもありがとうでした、それから、ぎんの・・じゃなくて; ワタシの名前はぎんねこといいます。どうぞよろしくです 」
「 これはご丁寧にありがとう^^ 私はチェリー。ジュノー在住の研究者です、専攻は考古学・・歴史家です 」
「 う・・・?、っと こーこがく?けいばじょー? 」
「 あらら>< モンスターレース会場でしたね あそこに居たのも、調査が目的でして・・・『社交場における貴婦人の特別な帽子と競馬場の因果関係について』 そもそも帽子の役割が謎なのです。馬に、どのような影響を及ぼすのか?それとも・・・」 なにやらブツブツと独り言を言い始めたお姉さんに ぎんは目がぱちくり('_'*)
「 はッ つい没頭してしまいました;
ところで ぎんねこちゃんは、遠い国の昔話や物語はお好きですか? 」 ものがたり?それなら・・・
「 ぎん、だいすッきです♪ 」 お姉さんは、ポケットから一枚のチラシを渡してくれました。
「 午後からセージキャッスルで 私のセミナーがあるのです。良かったらお話を聞きに来て下さいな 」 「 いろんなお話してくれるの? 」 「 はい^^ 皆さんが興味を持つような楽しい話、不思議な話、ちょっと怖い話など・・・ 」 「 わあ♪ ぎん、ぜったいに行くね 」 会場はジュノーの西側にある大きな建物でした。案内の通りに歩いていくと、奥からワヤワヤと話し声が聞こえてきます。
薬剤師さんやプリーストさん、それから見た事のあるローグさん。いろんな人が集まっていますよ。
やがて前方の教壇に、チェリーさんが現われました。
「 みなさん こんにちはぁ^^ Cherryの講習会へようこそ 」
「 うお~ ちぇりーさーん 」 隣に座った男の人が、ドスの低い声で歓声をあげたからビックリ
わあ>< なになに? こちらに顔をむけたちぇりー先生が、ぎんを手招きしてくれました。
「 初めての方もいらっしゃいますね? 一番前にどうぞ~ 」
ぎんは一番前に通してもらいました。すると、さっきのドス低い声の人も付いて来ようとします
「 お。。おれも前がいいな~ 」
「 ガッツさんは常連さんですね>< 今回は、そちらで我慢ですよ 」 ドッと笑い声が上がって、その人はテレくさそう元の位置へと戻ります。
「 さて、本日は『ニホン』という国の夏休みの過ごし方について。判明したコトからお話しましょうね。 」 ニホンという国では、仕事をしていない子供は学校でお勉強してたんですって。でも暑い時期になると、長い休暇があって『夏休み』っていうのがあったとか・・・。
大勢で山や海へ行って沢山の花火をあげる大会があったり、おおきな果物を叩く競争とか、お墓に行って、お花を飾ってから みんなで脅かしっこするとか・・・ちぇりー先生は、いろんな絵を見せてくれながら、身振り手振りでお話ししてくれます。
みんなは感心したり、笑ったりしながら夢中になってお話しを聞きました。
ぎんが一番、興味を持ったのは『がっしゅく』という儀式かな? みんなで外でお泊りしながら、上手になりたいコトを集中してやるんだって。そーすると上達するそうなの。
ふ~~~ん('_'*) がっしゅく・・・・いいかも! 「 以上が、私が調べたニホンの代表的な夏休みについてでした 」 大きな拍手を受けて、チェリー先生は帽子を取って みんなにお辞儀しました。
「 本日のセミナーはこれで終了致しましょう。そして、私から皆さんへ提案があるのです。」 ??
「 みなさんも、今年の夏は=研究=をしてみませんか?
課題は自由です。普段、不思議に思っている事、調べてみたい事を調査してみるのです。 採集でもいいですね^^
そして、調べた結果を、どうぞ私までご報告くださいな^^ 楽しみにしてますね~」 「 ハイハイハーイ! 俺、やります! ちぇりーさんに報告します!」 常連のガッツさんが、我先に手を挙げて名乗り出ました。
その声を聞きながら、ぎんはチョット想像します。
ぎんも研究家になるの?
沢山の本や資料に囲まれたぎん。メモを取りながら街を歩くぎん。
ナゾが解けて みんなに驚いてもらうぎん。
な。なんかステキかっこいい!! 「ハイハイハーイ!><ノ ぎんも自由けんきゅうして、ちぇりー先生に報告するよ!」 さあ、宣言しちゃいました!
いつもと違う、ぎんの夏が始まりますよ?
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