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ぎんねこ商人にっき

名声無いけど夢はある。
 

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2024/11/24(Sun)02:13

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ぎんねことジュノーの賢者

2007/07/25(Wed)00:52


 お料理の材料を買うために、たまにジュノーという都市を訪れます。
ジュノーは空中に浮かんでいる不思議な都市なの。ゲフェンが特別なパワースポットなら、ジュノーはサイエンスな場所なんですって。
それから、博物館研究所があって、賢者と呼ばれる人達が住んでいるの。
 
 ぎんは、ここに来ると必ず図書館に寄ります。ブロンテラの図書館では読めない本が、ここではイッパイ読めるのです。
 受付でお名前を書いて「絶対に騒いだり、走ったりしません。本を大切にします。」ってお約束したら誰でも利用できるの(^^*)
 
 お料理の本にしようかな? モンスター図鑑の3巻もいいな

 左のお部屋に入っていくと、本棚の前に先客が居ました。
片手に乗せた沢山の本がグラグラしてるのに、さらに、もっと積み上げようとしていますよ?

 お手伝いをしようかしら・・・

 その人に近づいたぎんは、あるモノに気が付きました。
 
 キツネの襟巻きしてる・・・・・・あ!



「 魔法のコトバのおねえさんだ! 」

「 きゃ!?>< 」

 
   ドサドサドサー

 「 シーーーーーー! メッ! 」 
 
 図書館の人がやってきて、人差し指を立てて注意して行きました。

 「 ゴメンナサイ;; 」 
 
 床に落ちた本を拾い上げたお姉さんも、ぎんの顔を見て思い出したようです。

 「 おやおや 競馬場でお会いした商人さんですねー^^
  あのサベージベベちゃんもお元気ですか? 」
 
 「 (けいばじょう?)うん! あ、そうだ。。あの時はどうもありがとうでした、それから、ぎんの・・じゃなくて; ワタシの名前はぎんねこといいます。どうぞよろしくです 」

 「 これはご丁寧にありがとう^^ 私はチェリー。ジュノー在住の研究者です、専攻は考古学・・歴史家です 」

 「 う・・・?、っと こーこがく?けいばじょー? 」

 「 あらら>< モンスターレース会場でしたね あそこに居たのも、調査が目的でして・・・『社交場における貴婦人の特別な帽子と競馬場の因果関係について』 そもそも帽子の役割が謎なのです。馬に、どのような影響を及ぼすのか?それとも・・・」
 
 
 なにやらブツブツと独り言を言い始めたお姉さんに ぎんは目がぱちくり('_'*)

 「 はッ つい没頭してしまいました;
  ところで ぎんねこちゃんは、遠い国の昔話や物語はお好きですか? 」


 ものがたり?それなら・・・

 「 ぎん、だいすッきです♪ 」
 
 お姉さんは、ポケットから一枚のチラシを渡してくれました。

 「 午後からセージキャッスルで 私のセミナーがあるのです。良かったらお話を聞きに来て下さいな 」
 
 「 いろんなお話してくれるの? 」

 「 はい^^ 皆さんが興味を持つような楽しい話、不思議な話、ちょっと怖い話など・・・ 」

 「 わあ♪ ぎん、ぜったいに行くね 」
 
 
 会場はジュノーの西側にある大きな建物でした。案内の通りに歩いていくと、奥からワヤワヤと話し声が聞こえてきます。

 薬剤師さんやプリーストさん、それから見た事のあるローグさん。いろんな人が集まっていますよ。
 やがて前方の教壇に、チェリーさんが現われました。

「 みなさん こんにちはぁ^^ Cherryの講習会へようこそ 」

「 うお~ ちぇりーさーん 」


 隣に座った男の人が、ドスの低い声で歓声をあげたからビックリ

 わあ>< なになに?
 
 こちらに顔をむけたちぇりー先生が、ぎんを手招きしてくれました。

 「 初めての方もいらっしゃいますね? 一番前にどうぞ~ 」

 ぎんは一番前に通してもらいました。すると、さっきのドス低い声の人も付いて来ようとします

 「 お。。おれも前がいいな~ 」

 「 ガッツさんは常連さんですね>< 今回は、そちらで我慢ですよ 」


 ドッと笑い声が上がって、その人はテレくさそう元の位置へと戻ります。

 「 さて、本日は『ニホン』という国の夏休みの過ごし方について。判明したコトからお話しましょうね。 」



 ニホンという国では、仕事をしていない子供は学校でお勉強してたんですって。でも暑い時期になると、長い休暇があって『夏休み』っていうのがあったとか・・・。
 
 大勢で山や海へ行って沢山の花火をあげる大会があったり、おおきな果物を叩く競争とか、お墓に行って、お花を飾ってから みんなで脅かしっこするとか・・・ちぇりー先生は、いろんな絵を見せてくれながら、身振り手振りでお話ししてくれます。
 みんなは感心したり、笑ったりしながら夢中になってお話しを聞きました。
 ぎんが一番、興味を持ったのは『がっしゅく』という儀式かな? みんなで外でお泊りしながら、上手になりたいコトを集中してやるんだって。そーすると上達するそうなの。

 ふ~~~ん('_'*) がっしゅく・・・・いいかも!
 
 「 以上が、私が調べたニホンの代表的な夏休みについてでした 」
 
 大きな拍手を受けて、チェリー先生は帽子を取って みんなにお辞儀しました。

 「 本日のセミナーはこれで終了致しましょう。そして、私から皆さんへ提案があるのです。」

 ??

「 みなさんも、今年の夏は=研究=をしてみませんか?
  課題は自由です。普段、不思議に思っている事、調べてみたい事を調査してみるのです。 採集でもいいですね^^
  そして、調べた結果を、どうぞ私までご報告くださいな^^ 楽しみにしてますね~」


 「 ハイハイハーイ! 俺、やります! ちぇりーさんに報告します!」

 常連のガッツさんが、我先に手を挙げて名乗り出ました。
 その声を聞きながら、ぎんはチョット想像します。

 ぎんも研究家になるの?
 沢山の本や資料に囲まれたぎん。メモを取りながら街を歩くぎん。
 ナゾが解けて みんなに驚いてもらうぎん。

 な。なんかステキかっこいい!!

 「ハイハイハーイ!><ノ ぎんも自由けんきゅうして、ちぇりー先生に報告するよ!」

 さあ、宣言しちゃいました!

 いつもと違う、ぎんの夏が始まりますよ?
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No.16|ぎんねこ日記Comment(0)Trackback

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