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ぎんねこ商人にっき

名声無いけど夢はある。
 

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2024/04/25(Thu)14:36

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ぎんねこの迷宮の森 その②

2007/08/11(Sat)00:30

 二人はゲフェンの展望台から移動して、ブロンテラ北東にある一軒のお宅へとやって来ました。

 ここって、誰のおうち?
 
 初めてお邪魔する 立派なお家の中を きょろきょろ('_'*)
 図書館にあるのより、ずっとずっと厚くて古めかしい本。
 不思議な置物。
 あの真ん丸いガラスは何かしら?

「 おやおや この子かね? キミが話していた『ちいさな研究家』は? 」
 
 執事さんを伴って、誰かが 部屋の奥から現われました。
 大きなお腹に立派な白い髭。
 奥から現われたのは、でっぷりとしたおじいさんです。




「 お久しぶりです、教授。迷宮の森の調査をお手伝いしてくれる子が見つかりましたよ^^」

 ? ? ? ('_'*)

「 ふむふむふむ。丈夫そうな足に、元気なホッペ、好奇心旺盛な瞳。
   ワッハッハ!これはこれは 」


 『教授』と呼ばれた その人は、ぎんを見ると愉快そうに笑い声をあげました。

「 改めて紹介しますね^^ こちらは私の恩師の考古学者メッツ教授です 」
 
 ちぇりーセンセイの先生? ぎんは、いそいでペコリとお辞儀。

「 よく来てくれたね。うむ 迷宮の森の調査は、ワシと弟子・ちぇりーの共通の課題での。
  学生の頃からの調査対象区域なのだよ」

 
 懐かしそうに、お互いの昔話を始めた二人を前に、ぎんはまた心配になってきました。
 先生たちがイッパイ調べても解らないのに、ぎんは何を見つけられるのかしら・・・;
 モジモジと落ち着かないぎんの様子をみて、教授は ひとつのお話をしてくれます。

 「 よいかね? ぎんねこ君
   どんな発見も、膨大な資料の上に生まれるのだよ。
   『真実』は、遠く高い場所にある宝石・・・それを覗き見るには、数多くの調査が必要なのだ。   
  ちぇりーも、このワシも 長年、バラバラになった『事実』を拾い集めては、真実への階段を一段ずつ積み上げておる。
  
  だがの、時には・・・階段は崩れる。
  苦労して手に入れた宝石が ただの石ころだった事もある  」

 
 教授の視線が、本棚の上に残された数々のノートを彷徨います。 
 
 「 それでものぅ。わし達、研究家はけ、けっして諦めない。  
   突如現われる、その宝石の美しさを知っているからのぅ。
   ・・・発見とは いわば奇跡の宝石なのだよ。 

 「 ええ^^ 教授、私もです。私も、諦めることは出来ません 」


 ちぇりーさんが、そっと教授に寄り添って頷きます。
 
 「 どうだね? ぎんねこ君
  キミが見つけるであろう 小さな奇跡をワシに見せてくれんだろうか? 」


 「 それは、ちっちゃくてもいいの? 」
 

 「 もちろんですとも^^ ぎんねこちゃんだけが見つける事が出来る
  ちいさなちいさな発見に期待しています。 」

 
 「 ・・・・うん(^^*) 」 
 
 長い間、二人が積み上げてきたという資料が、ぎんの目の前にありました。
 
 
コレが、いつか『真実』へと導く階段となるの?
 それなら、ぎんも、もっと高くするお手伝いをしよう・・・・ 
 



 教授が保管していた研究資料を元に、さっそく荷造りが始まりました。

 雑貨屋さんや露店をめぐり、ちぇりー先生は食料やお薬を買っては ぎんのカートの中にポンポン、ポン!
 いろんなモノを詰め込んで あっという間に、四日分のお泊りの準備がそろいました
 重くなるけど、危険なモンスターにカートクラッシュ攻撃するには この重さが効果絶大なのです。
 



 特別のチョコのおやつ
 かぼちゃランプ
 三日分のお弁当
 
 自分のカートを覗き込んで、ぎんは もうウキウキ♪
 
 「 ピクニック行くみたぁい(^^*) 」 
 
 「 森の中にお泊りするのですから、キャンプと言った方が正しいですね^^ 
   私も学生の頃は、調査しながら グループのみんなで野営したものです。
  そうそう、日が落ちて暗くなったら キャンプファイヤーを楽しんだり^^ 」


 
 「薪」を積みあげて火を灯し、周りで歌ったり 火を囲んでお喋りする「キャンプファイヤー」という儀式を知りました。

 「 ぎんも、ソレやってみる! カートに薪もいれなくちゃ! 」 
 
 お買い物が済んだら、こんどは身支度の準備です。
 カプラ倉庫から武器や鎧をアレコレ選んで・・・・これでOK

 最後の最後に、ちぇりー先生は自分のポシェットから 綺麗な巾着を取り出しました。
 
 「 これはお守りですよ^^ 中に蝶の羽が一枚はいっています。
   けっして無くしたり、落としちゃダメです。
  森から出られなくなっちゃいますからね?」

 
 首から紐をかけてもらい、ぎんはお礼を言いました。


 出発の日、
 イズルードの橋まで見送ってくれたお姉ちゃん達と みっつのお約束をします。
 
 「 ひとつ、奥の迷宮の森には入らないこと。
   ふたつ、大きなモンスターに遭遇したらハエで逃げること
   そして みっつめ・・・必ず元気に帰ってくること!!」

 
 「 わかってまーす! ぎん、行ってくるね! 」 
 

■■■■■■ さあ ぎんねこ、初めてのお泊り調査探検キャンプです!■■■■■■


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No.18|ぎんねこ日記Comment(0)Trackback

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