二人はゲフェンの展望台から移動して、ブロンテラ
北東にある一軒のお宅へとやって来ました。
ここって、誰のおうち? 初めてお邪魔する 立派なお家の中を きょろきょろ('_'*)
図書館にあるのより、ずっとずっと厚くて古めかしい本。
不思議な置物。
あの真ん丸いガラスは何かしら?
「 おやおや この子かね? キミが話していた『ちいさな研究家』は? 」 執事さんを伴って、誰かが 部屋の奥から現われました。
大きなお腹に立派な白い髭。
奥から現われたのは、でっぷりとした
おじいさんです。
「 お久しぶりです、教授。迷宮の森の調査をお手伝いしてくれる子が見つかりましたよ^^」 ? ? ? ('_'*)「 ふむふむふむ。丈夫そうな足に、元気なホッペ、好奇心旺盛な瞳。
ワッハッハ!これはこれは 」 『教授』と呼ばれた その人は、ぎんを見ると愉快そうに笑い声をあげました。
「 改めて紹介しますね^^ こちらは私の恩師の考古学者メッツ教授です 」 ちぇりーセンセイの先生? ぎんは、いそいでペコリとお辞儀。
「 よく来てくれたね。うむ 迷宮の森の調査は、ワシと弟子・ちぇりーの共通の課題での。
学生の頃からの調査対象区域なのだよ」 懐かしそうに、お互いの昔話を始めた二人を前に、ぎんはまた心配になってきました。
先生たちがイッパイ調べても解らないのに、ぎんは何を見つけられるのかしら・・・;
モジモジと落ち着かないぎんの様子をみて、教授は ひとつのお話をしてくれます。
「 よいかね? ぎんねこ君
どんな発見も、膨大な資料の上に生まれるのだよ。
『真実』は、遠く高い場所にある宝石・・・それを覗き見るには、数多くの調査が必要なのだ。
ちぇりーも、このワシも 長年、バラバラになった『事実』を拾い集めては、真実への階段を一段ずつ積み上げておる。
だがの、時には・・・階段は崩れる。
苦労して手に入れた宝石が ただの石ころだった事もある 」 教授の視線が、本棚の上に残された数々のノートを彷徨います。
「 それでものぅ。わし達、研究家はけ、けっして諦めない。
突如現われる、その宝石の美しさを知っているからのぅ。
・・・発見とは いわば奇跡の宝石なのだよ。
「 ええ^^ 教授、私もです。私も、諦めることは出来ません 」 ちぇりーさんが、そっと教授に寄り添って頷きます。
「 どうだね? ぎんねこ君
キミが見つけるであろう 小さな奇跡をワシに見せてくれんだろうか? 」 「 それは、ちっちゃくてもいいの? 」
「 もちろんですとも^^ ぎんねこちゃんだけが見つける事が出来る
ちいさなちいさな発見に期待しています。 」 「 ・・・・うん(^^*) 」 長い間、二人が積み上げてきたという
資料が、ぎんの目の前にありました。
コレが、いつか『真実』へと導く階段となるの?
それなら、ぎんも、もっと高くするお手伝いをしよう・・・・
教授が保管していた研究資料を元に、さっそく荷造りが始まりました。
雑貨屋さんや露店をめぐり、ちぇりー先生は食料やお薬を買っては ぎんのカートの中にポンポン、ポン!
いろんなモノを詰め込んで あっという間に、四日分のお泊りの準備がそろいました
重くなるけど、危険なモンスターにカートクラッシュ攻撃するには この重さが効果絶大なのです。
特別のチョコのおやつ
かぼちゃランプ
三日分のお弁当
自分のカートを覗き込んで、ぎんは もうウキウキ♪
「 ピクニック行くみたぁい(^^*) 」 「 森の中にお泊りするのですから、キャンプと言った方が正しいですね^^
私も学生の頃は、調査しながら グループのみんなで野営したものです。
そうそう、日が落ちて暗くなったら キャンプファイヤーを楽しんだり^^ 」 「薪」を積みあげて火を灯し、周りで歌ったり 火を囲んでお喋りする
「キャンプファイヤー」という儀式を知りました。
「 ぎんも、ソレやってみる! カートに薪もいれなくちゃ! 」 お買い物が済んだら、こんどは身支度の準備です。
カプラ倉庫から武器や鎧をアレコレ選んで・・・・これでOK
最後の最後に、ちぇりー先生は自分のポシェットから
綺麗な巾着を取り出しました。
「 これはお守りですよ^^ 中に蝶の羽が一枚はいっています。
けっして無くしたり、落としちゃダメです。
森から出られなくなっちゃいますからね?」 首から紐をかけてもらい、ぎんはお礼を言いました。
出発の日、
イズルードの橋まで見送ってくれたお姉ちゃん達と みっつのお約束をします。
「 ひとつ、奥の迷宮の森には入らないこと。
ふたつ、大きなモンスターに遭遇したらハエで逃げること
そして みっつめ・・・必ず元気に帰ってくること!!」 「 わかってまーす! ぎん、行ってくるね! 」 ■■■■■■ さあ ぎんねこ、初めてのお泊り調査探検キャンプです!
■■■■■■PR