今年も、
あのイベントがやってきました。
町の、あちこちの壁にポスターが貼られています。
年に一度の
「ルーンミッドガッツ王国主催のど自慢大会」の日がやってきたのです。
ぎんは、この日に向けて ず~~~っと歌の練習を重ねてきました。
誰も居ない野原で
「 あーうーあー♪ 」 遠くまで響く洞窟の中で
「 らんらんら~ん ららら~ 」 夜はお風呂の中で
「 ウー、ウウ~♪ ウ~ オ~♪ 」
「 ぎんちゃん? 具合でも悪いの? 」
「 ちがうッ >< 」 こっそり、
ご自慢の喉を鍛えていたのです。
会場へのポタは、
モロクと
アルベルタから出ると聞き、ぎんも時間より早めに町へ向かいました。
すでに沢山の人が集まっています。
ポタに乗り切れるかしら?
でも何とか、無事に会場へと辿り着きましたよ。

受付の人から予選番号をもらい、指示されたお部屋で課題曲を歌いました。
白いお洋服を着た審査員が、ぎんの歌を聞いてメモに何か書き込みます。
「 フムフム、フンフン 」
('_'*)
「 予選を合格した人は、中央のステージで歌ってもらいます
のちほど、番号を発表しますから それまでお待ちください!
じゃ、次の予選の方 どーぞ~! 」 合格発表を待つあいだ、
ローダン&ファーナの漫才ショーがありました。
今、話題のお笑い芸人なんですって
天下大将軍にバケるローダンさんと
ブラックな突っ込み役のファーナさん
楽しく過ごしていると、ふっと会場の照明が落ちて真っ暗に・・・
「 お待たせしました!
それでは、のど自慢大会の本選出場者の発表です!! 」 ぎんの足元がフワリと揺れて・・・あれれ??
パッと明るくなった会場に、目をぱちぱちしてると
ぎんったら、いつの間にか中央のステージに立っていますよ??
「 ハイ! こちらが予選合格者の皆さんで~す
拍手~~~~ パチパチパチ☆★ 」
うわあ~~い(^^*)
イッパイ練習しててヨカッタ♪ さっそく、本番が始まりました。
拳を振り回して熱唱するナイトさん
仮装のアフロが床に落ちて、慌てるセージさん
歌詞を忘れちゃって、最後までハミングで終わったリンカーさん
どんどん順番が回っていき、待っているぎんの心臓もトクトク鳴ります
「 オオーッ! 」 会場が一瞬どよめいたのは、モンクさんが歌いだした時でした。
澄んだ美しい歌声に みんなウットリ・・・
ぎんも、目を閉じて聞き惚れていると
ズンチャッチャッチャッ♪ スッチャスッチャ♪
聞き覚えのある伴奏が流れてきました。
あッ コレって ぎんが歌う歌だ! 司会のポチョムキン?さんの紹介が始まります。マイクを渡されて、ぎんは中央へと進みました。
「 次は ぎんねこさん
歌うは ぎんぎら夕陽の歌でーす 」 みんなが曲に合わせて、手拍子を打っています。
張り切って歌わなくっちゃ さあ、思いっきり息を吸い込んで~~・・・
ぎん!ぎん!ぎらぎらッゆーひがしずむッぎんぎんぎらぎらシがひずむぅ~ クワァ~~ンと妙な音が鳴り響き
前にいる観客が、耳をふさぐのが見えました。
まっかっかッ そらのいろお~ カーン!
あれ?('_'*) ローダンさんが、近寄ってきて背中をバシバシ叩きながら大笑い。
「 あははははッ
音程はともかく、おっきな声で元気良く頑張りましたネ! 」
「 ハウリングする程・・・デカかったですネ・・
コホン! とりあえず、雄大な夕陽を表してて良かったです 」 マイクを離され、ぎんは仕方なく後ろへ下がります。
次の人のために、手拍子で応援です。
全員が歌い終わって、いよいよ結果発表
優勝したのは、やはりモンクの女の子でした。
賞金と副賞の
「+10強いGM銘柄・火ソドメ」の授与式があって
今年ののど自慢大会は終了です。

参加賞は
「青い箱」でしたよ?
お家に帰って、お姉ちゃん達に報告したら・・・
「 そ、そっか;
もう アレ聞かなくて済むんだ・・・あ、ゴホン!何でもない 」 お姉ちゃん達は、
ファーナさんと同じ表情で言葉を濁してました。
注)実際のイベント内容とは、大きく異なっています。
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