忍者ブログ

ぎんねこ商人にっき

名声無いけど夢はある。
 

[PR]

2024/11/27(Wed)07:13

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

No.|CommentTrackback

 予告

2007/10/21(Sun)00:38


 ひさしぶりのぎんねこ日記!

 公開予定は10月28日
 
 タイトル 『 ぎんねことキラキラひつじ 』
                 ゲスト出演者 ??&???
 どうぞ よろしくです♪
PR

No.26|ぎんねこ日記Comment(0)Trackback

観に来てくださってる皆さまへ

2007/09/22(Sat)22:06

ぎんねこの分身です
ROのアチラコチラで、いつもお世話になっております
今月 まったく更新してなくてゴメンなさい

「 ネタつきたかー? 」
「 早くもブログ閉鎖かー? 」


などと面白がられてるとは心配されてると思いますが
私本人が チョット疲れてまして
書く気力が薄くなってまして

秋になるとメランコリック かつ アンニョイ な気持ちになってしまうもんですから
一本の話を仕上げるのに、一週間近くかかる遅筆さんなもんですから

ああ・・言い訳ダラダラですが
もし よろしければ、もうチョットだけ気長に待っててください;

遊びに来てね!と誘っておいて申し訳ないです


No.25|ぎんねこ日記Comment(2)Trackback

夢見るクエスト ~奇跡は臨時広場で起きた~

2007/09/10(Mon)21:58

 
 たくさん用意されたご馳走があるのに 全部を食べれないと判ってたら どう思う?
 たくさんステキな絵が飾られてるのに 全てを観ることが出来ないと判ってたら どう思う?

 
 一次職の子にとって、ラグナロクに設定されたクエストは 少ししか経験できない 夢みたいなモノだったりするデス
 
 あの場所には、あ~んな設定があるんですって
 あの国には、こーんな裏話があるんですって
 あの街、この街に立っている あのNPCの正体は・・・?

 今回は、永遠の一次職 ぎんねこさんに訪れた奇跡の物語です

 モロクの魔王クエストってご存知ですか? 
 ルーンミッドガッツ全土に配置された特派員NPCに、依頼書を無理やり押し付けられる あのクエストですヨ 
 ぎんねこさんも強制的に依頼を受けて モロクの某酒場でアサシン達と事件解決を誓い合って乾杯したです  
 
 ・・・・・半年前にナ!>< 
 
 だってよぅ 『 タナトス行け 』って言うじゃないですか?
 タナトスタワーって言えば、上級キャラの狩場じゃないですか?
 いぁ、もう この子じゃ無理ですから 道順さえ知らないですから
(正確には、他キャラで何度か狩りに行った事はあります。でも、みんなのお尻を追いかけて歩くので、道順おぼえてません) 
 
 でも、クリア達成の暁には経験値ドッサリと『仮面』が貰えるの。
 やってみたいです 
 誰が犯人なのか? どんなトリックを使ったのか? 
 この難事件、解決して子供達を救ってみせるです!!

 とりあえず、人が集まるプロ南の臨時広場でチャット立てました。

  「 タナトスタワーへの道順を教えてくださいナ~ 」

 このノホホンとしたチャットに傍で露店を開いてたケミさんと、もう一人WIZさんが声をかけてくれました。
  そして、ここで衝撃の事実を知ったです

 ・ 5人揃わないと入れない上の階へ行くこと
 ・ モンスターが沸くポイントに行くこと
 ・ しかも、そこで頭を使うゲームをクリアすること
 ・ 挙げ句に、ハイドが使えないこと


 あぁ・・・無理です
 きっとタナトスタワーは 大人じゃないと食べれない高級珍味
 もしくは 大人じゃないと見れない発禁本に違いない・・・

 ところが、諦めたぎんねこに ケミさんが囁きました。

 「 冒険者ぎんねこ商人よ
   そんなにタナトスに行きたいのなら
   一人のプリーストと 数人の仲間をお前に授けよう 」

 

  えッ! ほんとーー??('0'*)


 なんとケミさんは、アルケミストさんの姿をした女神サマでした

 
リアル・クエスト発生です!


  「 まずは 協力者募集のチャットを立てよ 」

 
フラグ(?)も立ちました

 
 恐る恐る臨時広場のど真ん中に、無謀とも言えるチャットを立ててみましたよ?
 ・・・・数分後




 わんさかと冒険者が集まってきました!

 わあ~ 女神様ありがとー><
 ぎんったら、ぎんねこのクセに タナトスタワーに登頂できるです!
  
 
 この日、参加してくれたのは
 同じく クエストを諦めてた冒険者
 もう済んでるけど、お暇だから付き合ってもいいよ?な冒険者
 なんだか知らんけど、面白そうだから来ちゃった冒険者

 そんなステキな皆さん 10名  さあ パーティ組んで出発です    



 途中までの危険な道中も ガードして守ってくれました
 入り口での契約手順も 親切に説明してくれました




 第一関門、らくらく突破♪
 襲ってくるモンスターも、簡単に蹴散らして進みます

 なんだかスゴイね><♪ スムーズだね♪ 
 
 すっかり遠足気分で、みんなの後ろを付いて階段を登ります
 フンフン~♪と歌なんかも口ずさみます

 
この後に、落とし穴が待ち受けてるとも知らずに・・・


 それはクエスト最終地点にありました。

 ここで頭脳を使う数字合わせのクイズが待ってました
 ええ、ぎんねこさん すっかり忘れてたのですヨ

 自分が 算数とか数学とか とにかく数字がニガテだってコトに!!  
 みんなが楽勝でクリアする中 一人残されてクイズを解き続けます
  
 ~5分経過~
 「 あう; また間違えたです 」
 
 ~10分経過~
 「 えと? 348・・違う? 438? 」

 ~15分経過~
 「 ・・・もうダメかもです 」
 


 用事で先に帰っちゃった人も居たけど、みんな気長に待っててくれてます。「 焦らなくてもいいよ~」って声援が目に染みる>< 
 
 ぎんねこさん 背中汗びっしょり;
 
 そして20分近く経過した頃、ついに問題が解けました!



 
残ってくれてた皆さんと記念撮影

 
 「 おめでとう! 」の皆さんからのお祝いログが流れた時、本気で嬉しかったです

 設定されたクエストを達成したんじゃなくて
 偶然に起きた筋書きのないクエストを体験したコトが嬉しかった

 
 大げさカナ~? でも嬉しくて楽しかったの

 皆さんとは此処でお別れしたけれど、またどこかで逢えたりするのかな? 
 それは、どんな場所で どんな関わりを持つんだろう?
 今度は、ぎんねこがお手伝いできればイイナって思います。

 遅くなりましたが、あの時の冒険者の皆さん 力と時間と優しさを分けて下さって有難うございました!
 



 さて・・・ このクエストを達成した ぎんねこさんが受け取った仮面の行方ですが・・・

  【スクラッチマスク】 学名:ニブルに落ちるゴミ仮面 



 オチもステキに決まったよーです;

No.24|夢見るイベントComment(5)Trackback

ぎんねこと迷宮の森 ~最終話~

2007/08/30(Thu)20:08

 
ぎんの目の前に、とつぜん現われた女の子
 
ひとり・・ふたり・・さんにん?
・・・よにん?・・・いえいえ、もっといっぱい!
 
あっという間に周りを囲まれて、ぎんの泣きベソも止まってしまいました。
 
 「 泣いてるー 」
 「 泣いてるぅ 」
 「 泣いてるねぇ 」

 
 女の子達の声がコーラスみたいに重なります。

 「 どーする? 」
 「 どうしよっかぁ? 」
 「 どうするの~? 」

 
 みんな顔を寄せ合って、なにやら相談を始めましたよ?

 「 遊んであげるー? 」
 「 仲間にいれよっか? 」
 「 一緒に遊ぶの~? 」

 
 女の子たちはクルリと振り向くと、全員で大合唱

 「 大 賛 成~~!! 」
 
 一斉にワァ~っと寄って来ると、物珍しげにぎんのカートに手を突っ込んで、次々と荷物を取り出していきます。

 「 コレなぁに? 」
 「 なんだろ これえ? 」
 「 これチョウダーイ 」


  わ、わ、わ チョット待って~

 取り出された火種を見て、ぎんはステキなことを思い出しました。

 「 あのねっ これでキャンプファイヤーをしようと思ったの 
   一緒にしよう? 」


 ぎんは、ちぇりー先生に教わったキャンプファイヤーの説明を始めます。

 「 薪をイッパイ組んで、火を焚いて みんなで周りを囲むの 」

 薪を並べて積み上げて、その中に火種を放り込むと、途端に勢いよく炎の柱が昇ります。
 暗かった森の中が パァアッと明るくなりました。
 火の周りを囲んで ゲームが始まりましたよ





 「モノ真似♪まねっこ~よーいどん♪・・・アルゴス!」

 最初に叫んだ子が、アルゴスの真似をしながら歩きます
 どうやら、しりとりみたい

 「 す・・す・・スモーキー!」

 次の子が両手を曲げて滑稽なポーズで歩きます。

 「 き~き~・・えーと・・キャラメル!」

 今度は、しゃがんで手足を伸ばしたり縮めたり・・・

 「 るー・・るなてぃっく~♪ 」

 しゃがんだまま、ちょっと飛び跳ねて 頭の上で両手を伸ばして・・・
 次はぎんの番です

 名前が『ク』で始まる、迷いの森で見かけたモンスターは?
 えーーと・・えーと

 「 く?・・・グリズリー? 」 
 
 ドッと歓声が上がりました。
 
 しまった! は違う言葉です

 「 まちがえたぁ>< 」 
 
 少し小さくなった炎の中から
 なにやら、ほんわりと甘い匂いが漂ってきましたよ?

 「 だぁれ?お芋いれたのー; 」

 いつの間にか放り込まれたお芋を取り出すと、アチアチの焼き芋になっています。

 キャンプファイヤーって、お芋を焼いたりするのかな?;
 
 「 でも美味しいねー 」
 「 ねー^^ 」
 「 ねー♪ 」

 
 みんな嬉しそうに、フーッフーッと頬張りました。

 「 楽しいねー 」
 「 ねー^^ 」
 「 ね~♪ 」

 
 お腹も満ちて落ち着いた頃、ぎんは ふと尋ねました。

 「 みんなのおうちはどこ?森の中に住んでるの? 」

 質問した途端、みんなの顔色が曇りました。やがて、隣に座ってた子が真剣な表情で打ち明けます。

 「 あのね・・秘密なの。人間に教えちゃいけないんだって。
   秘密を教えたら、アタシタチ森に居れないの 

 
 ニンゲンに教えちゃいけない・・? 

 ・・・・あ!!
 
 チロチロと燃える火に反射する女の子の瞳は、ぎんとは違う異種のモノです。

 「 じゃあ、ぎんがまた森に来たら みんなと会える?
   いっしょに遊べる? 」

 
 「 ・・・・わかんない 」

 
 不思議な瞳の女の子たちは、淋しげにつぶやきます。

 「 逢えるかも知れない 」
 「 もう逢えないかもしれない 」


 「 アタシ達、ずっと森に居るけど 同じ人と逢えたコトがないの 」

 夜空を見上げた一人が、ふっと思い出したように立ち上がりました。

 「 そろそろ 次の場所へ行かなくちゃ 」

 その言葉を合図に、みんなも立ち上がります。

 「 出逢えた記念に・・コレあげるね♪」

 一番背の低い女の子が、ぎんの手に何かを乗せてくれました。
 それは紫色した小さなリボン


 みんなは、そろって一本の樹の脇を通っていきます

 「 さようなら 偶然会えたトモダチ 」
 「 さようなら~ 思い出のトモダチ 」
 「 さようなら 秘密のトモダチ♪ 」

 
 みんなの姿が霧のように消えた後、ぎんも、そっと呟きました。

 「 ありがと・・・・森のお友達 」
 
 手の中に残された小さなリボンを握り締めて、ぎんは しばらく佇みます。
 もうニギヤカな笑い声も足音も気配も感じられません。

 辺りはまた、静まりかえり 闇の中に落ちていきました・・・・




 
 朝、目が覚めて ぎんは黙々と調査を続けます。

 さあ 最後のSpeedポーション、一気にゴクリと飲んで いよいよラストスパート
 スタイナー・コーコー・ホルン
 
 今度は右の道へ
 ロッカー・ウルフ・ポポリン
 
 次は左奥のエリアへ
 マーティン・ヨーヨー・ダスティネス
 
 もう一度手前の茂みから
 サベージ・アルゴス・スネイク

 地図の全てを完全網羅! 

 「 終わった・・・はふッ>< 」
  

 さあ、ちぇりー先生と教授にご報告です。


※----※---※---※---※---※----※



 「 フム これが現在、に生息する生き物の分布図なのだね? 」
 「 私が調査に入った頃と 若干変わっていますね。
   ほら、このエリアとこのエリアです~ 」
 
 
 ぎんが書き込んだ森の地図を囲んで、教授達が話しこんでいます。

 結局、4日間のキャンプで ぎんは何かを新しく発見することが出来ませんでした。見つけたと言えば、ひとつだけ・・・

 ぎんの脳裏に あの女の子達の姿が浮かび上がります
 
 森で出会った、不思議なあの子達のコトを打ち明けようかな・・?

 でも、あんな不思議な話、誰が信じてくれるでしょう?
 それに、もし信じてくれたとしたら?

 そうです。 もしソレが大発見だったなら?
 
 大勢の研究者達が押しかけて あの子達を探し回り、追いかけ回すでしょう 

 そんな騒ぎになったら・・・・?


     
アタシ達 森に居られなくなるの


 「 ぎんねこちゃん? 」 
 
 はッと我に返ったぎんは、慌てて頭を振りました。髪に乗せた、あの思い出の紫リボンも激しく揺れます。

 「 イッパイ準備してくれたのに、ぎん なぁんにも発見できなかった; 」
 
 「 あらあら>< こんなに細かく調べてくれたじゃないですか? これは立派な資料ですよー? それに・・・ 」

 ぎんの頭をチラリと見たちぇりー先生が、自分の首に巻いたキツネの襟巻きを引っ張りました。

 「 なぁんにも・・・では ありませんね? 」
 
 
 そのキツネのシッポには、紫色のリボンが巻いてあるではありませんか!?

 「 ちぇりー先生! ソレって、ソレって・・・・! 」  
 
 先生の人差し指が ぎんの声をストップ

 「 シーー・・です^^」 
 
 ウォッホン! 

 咳払いをした教授が、ニンマリと微笑んで近寄ります。

 「 ぎんねこ君。
   歴史愛好家にとって、もっとも大切なものは何だと思うね? 」


 教授は着ているジャケットの裏側を ヒラリ・・・
 そこには おなじ紫色のリボンが・・・!
  
 ウィンクしながら、教授はぎんに耳打ちします。

「 ロマンじゃよ  ロ・マ・ン  」
 
 わぁッ♪ ><




【友情出演】・・・高レベル一次職のみなさん

No.23|ぎんねこ日記Comment(4)Trackback

ぎんねこと迷宮の森 その③

2007/08/18(Sat)20:58

 
 プロンテラの西から歩いて、ぎんは迷宮の森の門の前に辿り着きました。
 初めて入る森の中。いったい何が待っているのでしょう 



 恐る恐るアーチの下をくぐります。アーチの向こう側は、プロの森と何ら変わりは無いように見えました。
 一度後ろを振り返ってから、また ゆっくりと進みます。
 ファブルが足元を横切っていきます。
 目の前をクリーミーが飛んでいきます。
 木々の間から、鳥のさえずりや風が渡る音が聞こえてきます。

 緊張していた身体から、ホッと力が抜けました。
 なぁんにも怖い感じがしませんよ?
 もう一度、後ろを振り返ってから歩き出したぎんは ギクリと足を止めました。
 
 あ・・れ・・?
 
 今 目の前に『赤いキノコ』があったのに

 あ・・れ・・?

 慌てて周りを見ると、ついさっきまでの景色とは違っていました。

 
迷宮の森の中は、ある位置からワープします。
 そして、それはランダムに起きるのです

 
 教授達が書いた『迷宮の森レポート』の出だしを思い出しました。
 つまり、一度歩いた場所には簡単に戻れなくなるのです。

 すーーー・・ は~~~ッ
 
 胸に手を当てて深呼吸
 ぎんの胸あたりに、可愛いお守り袋がありました。ちぇりー先生が渡してくれた蝶の羽が入っているお守り袋です。

 何があっても、この巾着は手放しちゃ駄目ですよ?^^
 そして、これがある限り ぎんねこちゃんは、無事に帰ってこれますからね?


 すーーーー・・・・ はぁ~ッ
 
 もう一度大きく深呼吸すると、ぎんの中から不安が少しずつ消えていくのが判りました。

 大丈夫! ぎんは ちゃんと森の中で頑張れる!

 チョットいきなり早いけど、オヤツ休憩をする事に決定です。甘いお菓子を食べれば、いつだって元気が出てくるのです。
 

 
※----※---※---※---※---※----※
 

 
 教授達が作った『迷宮の森マップ』と照らし合わせながら ぎんは少しずつ歩いていきます。
 調べ終わったエリア内には、目印に木に赤いスカーフを巻いていけばOK。この赤いスカーフの目印があれば、緊急時にハエで飛んでも大丈夫。
 
 赤いスカーフが一枚は 安全地帯
 赤いスカーフが二枚あれば チョット危険地帯
 赤いスカーフが三枚あれば お泊りする安全地帯

 生息しているモンスターをノートに書き込みながら、ぎんは注意深く先へと進んでいきます。何度か、おサル軍団にも襲われたけど大丈夫!ぎんは何だか、どんどん楽しくなってきましたよ?
 マップの書き込みを1/3埋めた所で、今夜の『お泊り地点』の確保に向かいます。いくつか候補を挙げていた地点までハエ飛びを繰り返して・・・

 ここだ~♪
 
 着地したのは、三叉になってるエリア。ここはルナティックとファブルしか見当らないポイントです。でも、いきなりハンターフライが飛んでくるかもしれません。大きな樹の下にカートを留めて、その後ろで隠れて様子を伺います。
 
 30分経過・・・60分経過・・・

 夕飯のお寿司を食べながら、いつでも飛べるように待機。
 
 2時間経過・・・どうやら本当に安全地帯の様子。太陽も沈んで、森の中は、どんどん薄暗くなっていきます。
 カートの上に燃えないカボチャランプを置いて、ぎんは早めに眠るコトにしました。

 「 明日、早く起きてがんばろう・・・ 」 
 
 
※----※---※---※---※---※----※


 二日目。
 朝日が昇ったと同時に目が覚めたぎんは、朝ごはんを急いで食べて さっそく調査を開始しました。
 
 黙々黙々、どんどんどんどん
 ポイントを確認して、モンスターを書き込んで
 
 黙々黙々、どんどんどんどん
 目印つけて こんどはアッチを調べてみて
 
 ノートの書き込みが増えていくのに合わせて、ぎんが胸に手をあてる回数も増えていきます。胸には、あの巾着袋。お帰り用の蝶の羽が入っています。

 「 ・・・・・・・・ 」
 
 一日が終わって戻ったお泊りポイントで、夕飯のピザを握り締めたままボンヤリ

 まだ真っ暗じゃないけど・・・眠ろうかな 
 そしたら明日が早く来るかも


※----※---※---※---※---※----※


 三日目

 「 あ、また ココに着いちゃった 」

 マップの半分以上を埋め終わった今日は、 
 まだ行ってないポイントへハエ飛びを繰り返しています。

 そういえば、オヤツ食べてないや・・

 オヤツどころか、お昼のご飯も食べていません。急いでマップ全部を埋めたくて、時間を惜しんで飛び回って調査していたのです。すっかりフラフラになった頃、森に夕日が沈み始めました。

 「 とりあえず何か食べなくちゃ; 」
 
 カートの中を探っていた手がピタリと止まりました。カートの隅っこに入れた憶えの無い荷物が入っています。
 桃色の小さな紙包み・・・表面に『 ぎんへ 』と文字が書いてありました。このまん丸い文字は、お姉ちゃんが書く字です。中には、青ポーションと万能薬が入っていました。

 「 ・・・お姉ちゃん('_'*) 」 
 
 よく見ると反対側にも紙包みが・・・この殴りつける様な文字は、モンお姉ちゃんが書いた字です。こちらにはキャンディが入ってます。

 「 モンおねえちゃん('_'*)・・・ 」
 
 思い出さないよーにしてたけど、ベベちゃんは何してるかしら?今頃、みんなも晩御飯を食べてる時刻です。いつもなら、お風呂に入ってポカポカになって、お喋りして過ごす時刻です。
 
 ・・・・・・・    
  
 食べかけの蒸し饅頭に、ポツンと濡れたモノが落ちました。 

 あ・・・いけない;

 ぎんは急いで、目尻を擦ると 大きな口を開けてお饅頭をパクン!と頬張りました。それなのに・・・・

 また 涙がポロン

 コシコシ! ぎんは慌てて目を拭きます。

 ぱくんッ ポロン・・コシコシ
 ぱくんッ ポロロン・・コシコシコシ

 拭いても拭いても涙が零れてきて・・・

 「 うぅ・・・ヒック・・ふぇ~ん 」
 
 間に合わなくなって とうとう、ぎんは泣き出してしまいました。


 
ガサッ

 
 ふいに目の前の茂みが大きく揺れました

 
ガサゴソソ!


 なぁに? モンスター?どうしよう??
 
 大きな黒い影が、目の前に立ちふさがります。
 逃げようとしたぎんは、その姿を見てビックリ!
 
 あれれ・・? 
 突然 茂みの中から女の子が現われましたよ??

No.19|ぎんねこ日記Comment(0)Trackback